SDGsとは簡単に何か?17の目標や企業の取り組み方も紹介
「SDGs」という言葉をご存じでしょうか。近年、見聞きする機会が増えているSDGsですが「どのようなものなのか内容を知らない」という方もいるかもしれません。
SDGsは世界が抱える問題を解決するための国際目標です。目標を達成するためには個人・企業にかかわらず、みんなで取り組むことが重要であるといえます。
この記事では、SDGsについて企業の取り組み方を解説していきます。
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CONTENTS
SDGsとは簡単に何か?
SDGsはテレビのニュースにもよく取り上げられ、コンビニエンスストアや飲食店などさまざまな企業の取り組みが紹介されています。
SDGsが当たり前の世の中になってきている今、誰もが知っておくべき知識です。ここでは、SDGsについて以下のことを解説します。
- 「持続可能な開発目標」の略
- 若年層は教育を受けている
「持続可能な開発目標」の略
SDGs(Sustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」の略であり、世界中の「誰一人取り残さない」ことを目標にしています(注1)。
世界には環境・社会・人権・経済などさまざまな問題があり、人類が地球上で暮らしを続けるためには、これらの問題の解決が必要とされています。
この問題解決のため、2015年に「持続可能な開発のための2030アジェンダ」としてSDGsが誕生したのです。
若年層は教育を受けている
現在では、SDGsが教育プログラムにも組み込まれており、若年層はSDGsに関する知識を得ています。そのため若年層は「SDGsはやっていて当たり前」という感覚を持っています。
そのため就職活動を行う際も、SDGsの取り組みを重視した企業選びをする傾向があるのです。(注2)
株式会社学情が2023年度卒業予定の大学生および大学院生向けにインターネットアンケートを行ったところ、約6割の学生が就職活動においてSDGsの取り組みを意識しているという結果になりました。
(出典:(2) 「SDGs」に関する取り組みを、就職活動において意識すると回答した学生が 6 割に迫る|株式会社学情)
また、企業がSDGsに取り組んでいることを知ると、約7割の学生が志望度が上がると回答しています。
(出典:(3) 7 割以上の学生が、就職活動において、企業が「SDGs」に取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」と回答|株式会社学情)
このようにSDGsの取り組みは、若年層にとって関心の高いものといえるでしょう。
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SDGsとは17の目標と169のターゲット
SDGsの内容には、世界的に解決したいさまざまな課題が挙げられており、項目が設けられています。
- わかりやすく「17の目標」で構成
- さらに細かく「169のターゲット」を設定
世界にはどのような問題があり、どのように解決すべきかを知ることができます。SDGsに取り組み、サステナブルな社会を目指すためには、目標やターゲットの内容の理解が欠かせないでしょう。
わかりやすく「17の目標」で構成
まずSDGsは、わかりやすく「17の目標」で構成されており、貧困・飢餓・環境・社会・ジェンダーなどさまざまな問題が挙げられています。
1 | 貧困をなくそう |
2 | 飢餓をゼロに |
3 | すべての人に健康と福祉を |
4 | 質の高い教育をみんなに |
5 | ジェンダー平等を実現しよう |
6 | 安全な水とトイレを世界中に |
7 | エネルギーをみんなに そしてクリーンに |
8 | 働きがいも経済成長も |
9 | 産業と技術革新の基礎をつくろう |
10 | 人や国の不平等をなくそう |
11 | 住み続けられるまちづくりを |
12 | つくる責任 つかう責任 |
13 | 気候変動に具体的な対策を |
14 | 海の豊かさを守ろう |
15 | 陸の豊かさも守ろう |
16 | 平和と公正をすべての人に |
17 | パートナーシップで目標を達成しよう |
さらに細かく「169のターゲット」を設定
先ほど紹介した「17の目標」のなかには、さらに細かく「169のターゲット」が設定されています。
各目標に約10個ほどのターゲットが存在し、具体的な目標として169個示され、さらに達成度を測るための具体的な数値を表す指標は232個あります(注3)。
具体的な目標数値を示したり、何に対してどのような結果を求めるかが設定されています。
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SDGs世界と日本の達成状況
SDGsは世界的に取り組みが行われており、SDGs達成度ランキングを見てみるとヨーロッパが上位を独占しています。
- 【1位】フィンランド
- 【2位】デンマーク
- 【3位】スウェーデン
- 【4位】ノルウェー
- 【5位】オーストリア
- 【6位】ドイツ
世界全体で見ると日本も19位と上位に含まれますが、ヨーロッパと比較すると、達成度が低いことがわかるでしょう(注4)。
ヨーロッパは、もともと環境意識の高い国が多いことが特徴として挙げられます。そのため、政府も国民も一体となって、積極的に活動に取り組む姿勢があり、達成度が高いといえます。
SDGs企業の取り組み方とは?
企業がSDGs導入をするときの取り組み方は、以下のとおりです。
- 社会貢献とともにメリットも
- 他国の事例を参考に
- SDGs導入のプロに相談を
メリットや他国の事例を知ることで、SDGsを身近なものとして捉えることができ、導入の検討がしやすくなります。
しかし、計画的に行わないと挫折や失敗に終わってしまうこともあります。SDGs導入に関して不安な方は、プロの力を借り、アドバイスを受けるという選択肢もあります。
社会貢献とともにメリットも
企業がSDGsに取り組むと社会貢献ができることに加えて、会社経営に関する以下のメリットが得られます。
- 売上や利益、企業のイメージ向上
- 省資源や省エネによるコスト削減
- 経営方針の見直し
- 従業員のモチベーション向上
- 人材や資金の確保
社会問題に取り組む姿勢が、ステークホルダー(株主・経営者・従業員・顧客・取引先など)に好印象を与えます。
企業イメージや売上が向上すると、従業員のモチベーション向上、人材採用にも有利になるだけではなく、環境に配慮した取り組みを重視する「ESG投資」にも有利となり、資金調達の面でも期待ができるのです。
ペーパーレス化や節電など省資源や省エネを意識することでコスト削減にもつながります。
取り組みの内容で得られるメリットは異なりますが、SDGsはビジネスチャンスにつながる可能性があるため、無理のないことから始めていくことが大切といえるでしょう。
他国の事例を参考に
まず、世界ではどのような取り組みが行われているのかを見てみましょう。他国の事例を知ることで、自社においてSDGsを検討する際の参考になるかもしれません。
当社では「世界のSDGs事例34選」として、日本ではあまり知られていない事例や参考になる事例をピックアップし、紹介しています。SDGsの17の目標に関連した事例を紹介していますので、取り組みに関して具体的に知ることができます。
無料メルマガに登録することで事例集も入手できますので、ぜひご活用下さい。
SDGs導入のプロに相談を
SDGs導入にあたって、具体的にどのような取り組みを行っていけばいいかわからないという場合もあるでしょう。
そのような場合は、コンサルティングサービスを活用するのもひとつの方法です。SDGsの知識を持つプロに、自社に合ったプランを立ててもらうことでスムーズにSDGs導入が行えます。
当社でもコンサルティングサービスを行っており、国連グローバルコンパクトが発表した「SDG Compass」と言われる指標を活用しています。
「SDG Compass」は5つのステップに分かれており、内容は以下のとおりです。
- SDGsを理解する~ゴールやターゲット、意義を知る
- 優先課題を決定する~自社の課題から高い領域の特定
- 目標を設定する~優先課題に対しての目標を設定
- 経営へ統合する~課題に取り組む体制を作る
- 報告とコミュニケーション~進捗状況を発信
このようにSDGsを理解するところから開始し、導入・運用に至るまで企業をサポートします。
SDGsとは何か理解して取り組みに活かそう
SDGsは持続可能な目標であるため短期間では結果が出しにくく、取り組む意義を理解できていないと挫折につながってしまう可能性もあります。
目標達成に向けた取り組みを行うためには、まず内容をしっかり理解することが必要です。今後も持続可能な企業を目指すために、積極的にSDGs導入に向けた取り組みを行いましょう。
当社では、上記で紹介した無料事例集やコンサルティングサービスを提供しています。こちらも併せて、ぜひご活用下さい。
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ーこの記事を書いた人ー
COO
堀田 蔵人
(KURODO HOTTA)
1988年生まれ。東京都出身。
大学卒業後は伊勢丹グループ会社に入社。営業・事務・システム等の幅広い業務を経験する。29歳の時、さらに自分が成長できる環境を求めて、大学の同級生の豊泉が代表を務めるBuyingへ転職。Buyingでは、全国の中小企業のコスト削減支援を担当。約4年間で累計1億9,151万円の削減に成功する。現在はCOOとして、会社全体の業務を統括する。
社内ではWEB広告運用等を担当する傍ら、実務ではコスト削減支援のみならず、都内の大手社会福祉法人への顧問コンサルティングも行っている。
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